こんにちは!nattuberryです。
当ブログにお越しいただきありがとうございます。
遊び感覚で森林保護について学べる、「どんぐり銀行」という取り組みが面白かったので、体験談をまとめました。
現在、私たち家族は夫の転勤の関係で香川県に住んでいます。
娘は石や木の実を拾って楽しく過ごしています。
気付けば尋常ではない量になっていることもしばしば。
このどんぐりたち、何とかならないかなぁ~‥と思っていた所、
香川県では「どんぐり銀行」なる取り組みを行っていることを知りました。
調べると、拾い過ぎたどんぐりの有効活用が出来て、自然保護にもつながるという一石二鳥の素敵な政策だと感じ、私たちも参加することにしました。
どんぐり銀行を利用して感じたこと
- 娘のどんぐり拾いにイライラしなくなった&一緒に楽しめる
- 子どもへ「銀行の仕組み」を伝えるきっかけになる
- ちょっとしたポイ活感覚で楽しめる
- 森林活動/自然保護の一端を担える&行政の取り組みに興味を持てる
実際に参加してみると、とても良い取り組みだな~と実感しました。
「どんぐり銀行」がどんな政策なのか、
実際にやってみた体験談や感想をまとめました。
「どんぐり銀行」とは?
名前の通り「どんぐりを扱う銀行」です。
えっ?どんぐりってどういうこと??と思ってしまいました‥。
でも本当に「どんぐりを扱う銀行」で、
実際に通帳を発行してもらい、通貨D(どんぐり)として貯めていくことが出来るという仕組みです。
また、貯めていくだけでなく引き出しもOK!
預けたDに応じてグッズや地域店舗で使えるクーポン、苗木などとして引き換え可能。
銀行の仕組みを疑似体験するのにもよい教材になってくれそうです。
ちなみに、どんぐり銀行のマスコットキャラクターがとってもキュート。
(引用元:香川県HPより)
どんぐり銀行を利用してみた!
どんぐりを拾う季節に入ってから、早速どんぐり銀行を利用してみました。
どんぐり銀行を利用する手順はとっても簡単。
利用手順
- どんぐりを拾う/選別する
- どんぐりの預入れ・通帳を作りに行く
- ある程度貯まったら引き出しをする
どんぐりを預入れできる場所が限られているため、
どんぐりを拾ってから通帳開設&預入れをする方が効率的だと思いました。
実際に私たちが利用した時の体験談をまとめました。
利用手順①:どんぐりを拾う/選別する
どんぐりを拾いに行く
まずは肝心のどんぐり拾い。
香川県には様々などんぐりスポットがありますが、
個人的に一番手頃(?)だと思っている「栗林公園」へ行きました。
栗林公園は香川でも有名な観光スポットでもあるのですが、
夫がおらず、娘と2人で過ごす日でちょっと散歩したいな~と思った日は、
だいたい栗林公園に行きます。
今回も夫が出張でいない休日に娘と二人で拾いに行きました。
栗林公園は本当にどんぐりが多いです。
広い敷地ではあるのですが、至る所にどんぐりが落ちています。
しゃがんでても迷惑にならなそうなスポットで娘とひたすらどんぐりを拾います。
どんぐりは割れていない、キレイなどんぐりに絞って拾いました。
いつもなら「もうそろそろどんぐり拾うの止めなさい!」と言われるのに、
この日は思う存分どんぐり拾いが出来るので、ご機嫌な様子。
また、キレイなどんぐりを選ぶのが楽しいようで、
「これはダメ、これはキレイだから拾うね」と言いながら持ってきたビニール袋に入れてました。
途中休憩をはさみつつ、
最終的に3時間程(!)拾い続けるとビニール袋がパンパンになってしまったため、
どんぐり拾いを終了。
娘はまだ拾い足りないといった感じでしたが、ビニール袋が満杯になったことが分かると、潔く諦めてくれました。
最終的にビニール袋2つ分拾いました。
この日は紅葉も始まった所で、景色を堪能したい気持ちもありましたが、
ほぼ下を向いて過ごしました(笑)
車でも公共交通機関でもアクセスOKな好立地な所にあります
どんぐりの選別
家に帰ったら拾ったどんぐりを処理します。
どんぐり銀行に預けられるのは新鮮などんぐりだけ。
それを見分けるには、どんぐりを水に沈めるのが良いそうです。
浮いてしまったどんぐりは残念ながらNG。
沈んだどんぐりだけを少し洗って天日干しします。
どんぐりの総数を算出
乾かしたらどんぐりの数を数えるのですが、
これが結構苦行です(笑)
10個ずつ区切りながら手作業で数えていきます。
かなりの数を拾ったこともあり、30分以上かかったような気がします(汗)
また、基本的には「どんぐり1つ=1D」なのですが、
「クヌギ」「アベマキ」の木のどんぐりは「どんぐり1つ=10D」のため、
どの種類のどんぐりかを調べておく必要があります。
(栗林公園にはクヌギの木は無いのかな‥?)
利用手順②:どんぐり通帳の発行/預入
どんぐりの下準備を終え、いざ通帳発行へ。
通帳発行・預入れできる場所がいくつか決まっており、
私たちは県庁で発行・預入れしてもらうことにしました。
県庁って普段訪れることがないので、ドキドキ‥。
なんとこっちの建屋じゃなくて、古い建屋に行かなければならないことが判明。
無駄にウロウロしてしまいました。
特に専門の職員さんがいるわけでもなく、完全に役所って感じです。
あまりウェルカムモードでは無いため、さらに緊張してしまいました(笑)
普通に職員さんが仕事している所に「すいませ~ん‥」と声をかけて、どんぐり銀行に用があると伝えます。
まずはどんぐり銀行の通帳発行・預入れに必要な書類を記入。
それからどんぐりをビニール袋に入れたまま渡します。
書類はとっても簡単なもので、名前や住所、連絡先を記入するだけ。
私たちは娘の名前で発行してもらうことにしました。
そして15分程待つと通帳発行が完了。
どんぐり銀行関連の案内資料をいくつかもらって手続きを終えました。
予想以上に銀行の通帳っぽいです。
デザインがとってもかわいい。娘もテンション上がっていました。
中を見るとちゃんと記帳してくれています。
※栗林公園のどんぐりを預ける前に軽く拾ったどんぐりで試しで預けてみたので個数が少ないものです
今後追加でどんぐりを預ける際は、
通帳・預入れ用の書類・どんぐりを持って行けばOKとのことです。
利用手順③:どんぐりの払い戻し
栗林公園でどんぐりを大量に拾ったので、引き出しをすることにしました。
引き出しも県庁で行いました。
集めたどんぐりの数に応じ、大きく分けて「グッズ」「クーポン券」「苗木」の3種類のどれかと引き換えをしてもらうことが出来ます。
今回私たちはグッズと引き換えることにしました。
グッズ一覧は通帳を作った際にもらった資料や県庁のHPから確認することが出来ます。
クーポン券も良いなぁ、
書籍やポストカードも良いし、グッズも種類が多くて迷います‥。
迷った結果、どんぐりの形をした「ひのきの入浴剤」と交換することにしました。
コロンとしてカワイイ!
お風呂に浮かべるとふわ~っとひのきの香りが広がります。
同封されていたやすりで削りながら使っています。
娘はこのどんぐりをオモチャ感覚でおままごとに使っています。
お風呂タイムがさらに楽しくなりました。
ここまでが利用手順です。とっても簡単。
また年に4回、会報が届きます。
手作り感があって素敵です。
どちらかというと大人向けの情報が多いかなという印象で、
「香川県ではこんな取り組みをやっているんだなぁ~」という発見・学びに繋がります。
利用についての注意点・ポイント
どんぐりを拾って、県庁やどんぐり銀行を開設している窓口に持って行くだけで非常にカンタンに利用できるどんぐり銀行。
ただいくつかルールがあるので、それに従わないといけません。
利用の注意点
- 香川県民限定のサービス
- どんぐりの種類によって単位が変わる(どんぐりの数え方に注意)
- どんぐり銀行は常設/臨時開設窓口がある
- どんぐりの預入れ/払い戻し時期が決まっている
- 通帳の有効期限がある
香川県が行っている政策のため、県民限定なのはしょうがないですね‥。
どんぐりを拾ったら早めに処理してどんぐり銀行に持って行くのが良いと思いました。
※厳密には2年経過する年の12月第一金曜日
個人的には2年間の有効期限は良心的だなと感じました。
2年放置していたらもうどんぐり銀行を利用することは無さそうな気がします‥。
またどんぐり銀行の臨時開設窓口はHPや会報などで確認できるのですが、
全体的にピンポイント日程&場所なので、
そこでどんぐりを拾うのであれば臨時窓口、そうでなければ常設窓口に行くことになるなぁという印象です。
集めたどんぐりのゆくえ
個人的に今回のどんぐり銀行を利用するにあたり、一番気になったことです。
果たしてそれは環境に良いのだろうか‥と感じたので調べてみると、
きちんと書かれていました。
集めたどんぐりは緑化や環境学習に役立てられる
払戻し用の苗木として育てる他、採石跡地の緑化、山火事跡地の緑化に役立てています。
採石跡地の緑化では、どんぐり播種後2年経過したものは樹高が約1m、5年経過したものは2~3m、10年以上経過としたものは5~6メートルになっています。
苗木にしないどんぐりは、小学校や幼稚園、保育所の子供たちへの環境学習やクラフト等に活用しています。
(引用元:香川県庁HP:どんぐり銀行のしくみ)
私が心配するまでもなく、きちんと考えられてました。
その辺りはハゲ山ぽくなっていたので、こういう所にまた森が出来ると素敵ですよね。
改めて、安心してどんぐりを集めようと思えました。
参考情報:どんぐり銀行全国版もありました!
トトログッズのショップ「どんぐり共和国」を運営している、ベネリック株式会社という所でも香川県のどんぐり銀行と同じような取り組みを行っていました。
確かに、どんぐりと言えばトトロですよね!
払い戻しは苗木のみ(苗木をもらうか代理植樹かを選ぶ)
概ね仕組みは同じようです。
トトロのショップは色んな所にあるので、より気軽に参加できそうですね。
まとめ
利用手順は簡単で参加しやすく、
娘のどんぐり拾いにイライラしなくなり、むしろ自分も積極的に参加するようになり、
どんぐりの種類の多さに気付き森林の保護活動にも興味が湧きました。
何よりも払い戻しのグッズがカワイイ!
メリットずくめのどんぐり銀行ですが、
強いてデメリットを挙げるとすれば、大量のどんぐりを県庁に持って行くのが重い&ちょっぴり恥ずかしい‥といった所でしょうか。
とはいえ、きっとこれからも当面娘はどんぐりを拾い続けるだろうし、
他のグッズも集めたいので、毎年参加したい取り組みだと感じました。
またお出掛けのきっかけ作りにもなりそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。